バックアップ中のWindowsシステムパフォーマンスの監視するには

バックアップ中に、パフォーマンスやリソースの競合が発生する可能性があります。 この可能性を減らすために、最初にご利用のシステムを構成するハードウェアの性能限界を評価します。バックアップのためのデータソースを設定し、 システムのパフォーマンス監視ツールを使用してシステムのパフォーマンスを監視します。

Windowsシステムコンポーネントを監視します

WindowsのパフォーマンスモニタなどのWindowsのシステムコンポーネントツールを使用して、バックアップ中もしくは、履歴データを検討することによってリアルタイムで性能を評価します。 結果は、グラフ、ヒストグラムやレポート形式で表示することができます。このユーティリティを使用すると、データコレクタセットとしてカスタマイズすることができ、オブジェクト、カウンタ、およびインスタンスで結果を整理することができます：

• パフォーマンスカウンタ
• イベントトレースデータ
• システム構成情報（レジストリキーの値）

オブジェクトは、システムリソースカテゴリで、カウンタは、そのオブジェクトのプロパティです。 たとえば、% Processor Timeと  Interrupts/secは、プロセッサオブジェクトのカウンタです。

CPU使用率

バックアップがあまりにも多くのCPU処理を消費する場合は、システムのパフォーマンスが影響を受けます。 バックアップ中にCPUリソースをどの程度消費しているか判断するには、Processorオブジェクトの ％Processor Timeカウンタを監視します。 

このカウンタは、CPUが要求された、サービスリクエストに対してスレッドが費やした時間を測定します。 カウンターの正常範囲は、100％まで不定期のスパイクで、0から80パーセントです。一貫して 80％を超える場合、CPU負荷がパフォーマンスに影響する可能性を示しています。

待ち行列に入っているプロセスの数を確認するには、 SystemオブジェクトのProcess Queue Lengthを監視します。 2以上の連続した値が数多くキューイングされていることを示しています。もし、継続して値が０の場合、0以外の値が表示されることを確認します。

メモリ使用量

メモリ使用量が高すぎる場合は、バックアップ動作が悪影響を与えている可能性が疑われます。コミットされた仮想メモリサイズを確認するために、 Memoryオブジェクトに対してCommitted Bytes
のカウンタを使用しています。 Committed Bytesの値が物理メモリの量に近づいていないことを確認します。 また、システム上のハードページフォールトを決定します。 ハードページフォールトは、要求されたページをディスクから取得する必要がある場合を意味します。 両方の持続的なメモリ使用量はメモリ使用量が高いことを意味します。同様にハードページフォールトの数は実際の読み取り、書き込み要求を意味します。高いPage Fault/secの値はパフォーマンスに悪影響を及ぼし、メモリ不足を示しています。

ディスク負荷

バックアップ中にディスクに高い負荷がかかると、パフォーマンスに悪影響を及ぼすします。ディスクパフォーマンスカウンタを使用して、ディスクコントローラカードを含むディスクサブシステムの性能の評価します。

I/Oバスおよびディスクは、ディスクプロセスが読み取り/書き込み要求を経過時間を確認するには PhysicalDiskオブジェクト上の %Disk Timeカウンタを使用してください。   また、 PhysicalDiskオブジェクト上のAvg. Disk Queue Lengthカウンタで、ハードディスクのを待っているプロセスの数を確認します。1より大きい値が、1秒以上続く場合は、複数のプロセスが待機していることを意味し、ディスク負荷が重いことを意味します。