MacOS Xのバックアップを取得する(SSHFS)
Mac OS Xをバックアップする場合は、ファイル共有(SSHFS)を用いたファイルバックアップが可能です。(Time Machineのようなバックアップには対応しておりません)
ここでは、バックアップ対象の登録方法を説明します。
Mac OSXでは、rootアカウントならびに、共有のリモートログインを有効にする必要があります。
条件
- デフォルトでは、Mac OS Xの rootアカウントは無効になっています。
BBS(バラクーダバックアップ)にバックアップするためにユーザアカウントや管理者アカウントを使用している場合、いくつかファイルがバックアップできないことを示す警告メッセージが発生することがあります。 - この問題を解決するため、弊社では Mac OS Xのバックアップに rootアカウントを使用することをお勧めします。
Step1: Macに rootアカウントを作成します
お使いの Mac OS Xのバージョンに基づいて、rootアカウントを設定します。
Mac OS Xのバージョンにより方法が異なりますので、Googleなどで検索して rootアカウントを設定してください。
例:Mac OS X 10.10.x(Yosemite)で rootアカウントを作成する手順
1: アップルメニューから「システム環境設定」をクリックします。
2: システム環境設定から「ユーザーとグループ」をクリックします。
3: ユーザとグループが開いたら、鍵のアイコンをクリックしてロックを解除します。その後「ログインオプション」をクリックします。
4: ネットワークアカウントサーバで「接続」をクリックします。
5: 「ディレクトリユーティリティを開く」をクリック
6: ディレクトリユーティリティが開いたら、「編集」>「ルートユーザを有効にする」をクリックします。
7: パスワードを入力して「OK」をクリックします。
Step2: Macに rootユーザーでリモートログイン許可を設定います
1: アップルメニューから「システム環境設定」をクリックします。
2: システム環境設定から「共有」をクリックします。
3: 「リモートログイン」にチェックします。
Step3: バックアップ対象の MacへSSHキーを設定します
1: Cloud Controlにアクセスします。「バックアップ」 > 「ソース」を選択します。
2:「コンピュータの追加」をクリックします。
3: バックアップ対象コンピュータを追加する画面が表示されますので、コンピュータ情報に必要事項を入力します。
項目名 | 内容 |
---|---|
コンピュータの説明 | コンピュータの登録名称です。一般的には役割名、ホスト名で設定されます。日本語での入力も可能です。 |
コンピュータ名 | IPアドレスもしくは、DNSで名前解決出来る場合は、FQDN名を指定します。 |
コンピュータタイプ | バックアップ対象を選択します。MaxOS Xの SSHFSバックアップの場合「Linux/UNIX」を選択します。 |
4: SSHキーを登録します
Mac OS XのバックアップにはSSHFSを利用します。ユーザ名を入力してRSAキーでの接続設定を実施します。
バックアップ対象の Macからこちらの画面を見て、赤枠部分をテキストエディタにコピー&ペースト後、「保存」をクリックして設定を保存します。
項目名 | 内容 |
---|---|
ユーザ名 | rootと入力します。 |
他のすべての Linux-または Unixベースサーバのデータをバックアップ | SSHFSに使用するRSAキー登録に必要なコマンド一連になります。 改行等せず、そのままコピー&ペーストしていてください。 |
5: バックアップ対象のMacでターミナルを開き rootモードに変更します。
コマンドを入力すると rootパスワードを問われますので、入力してください。
sudo -i
6: 現在のディレクトリ位置を以下のコマンドで確認して、/var/rootであることを確認します。
pwd
7: 手順6で /var/rootでない場合は、以下のコマンドで /var/rootに移動します。
cd /var/root
8: 先ほどの手順4でコピー&ペーストしたテキストを貼り付けます。
9: 貼り付けが完了したら以下のコマンドを実行します。
chmod 600 .ssh/authorized_keys; chmod 700 .ssh;
10: sshd_configファイル (sshの設定ファイル)を開きます。
お知らせ
MacOS X のバージョンにより sshd_configファイルの場所が異なりますので、Googleなどで場所を確認願います。
vi /etc/ssh/sshd_config
11: sshd_configファイル内のPermitRootLogin prohibit-password行に移動します。
/PermitRootLogin
12: 編集モードに切り替えます。 ターミナル下部に 「- - INSERT - -」 と表示されます。
i
13: 先頭の #を削除します。
14: sshd_configファイル内の PubkeyAuthentication行に移動します。
「ESC」キー入力後に以下のコマンドを実行してください。
/PubkeyAuthentication
15: 編集モードに切り替えます。 ターミナル下部に 「- - INSERT - -」 と表示されます。
i
16: 先頭の #を削除します。
17: SSHFS接続に必要なキーファイルの保管場所を指定します。
「ESC」キー入力後に以下のコマンドを実行してください。
/Authori
18: 編集モードに切り替えます。 ターミナル下部に 「- - INSERT - -」 と表示されます。
i
19: 先頭の #を削除します。
20: 「ESC」キーを入力して、「:wq」と入力して入力内容を保存します。
:wq
21: 次のコマンドを実行してsshdを再起動します。
launchctl stop com.openssh.sshd launchctl start com.openssh.sshd
MacOS X Sierraの場合、次のコマンドを実行して sshdを再起動します。
launchctl unload /System/Library/LaunchDaemons/ssh.plist launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/ssh.plist
Step4: バックアップ対象の登録
1: SSHキーの登録が終わったら、Cloud Controlに戻ります。データソースを追加する画面が表示されています。
2: File Share情報を設定します。
ファイル共有(SSHFS)でバックアップを行う場合に設定します。
共有名に / を設定後、「共有テスト」ボタンをクリックしてアクセステストを行います。
項目名 | 内容 |
---|---|
ファイル共有バックアップの有効化 | 共有名には / を設定してください。 |
3: 右上の「保存」をクリックして設定を保存します。