VMwareのバックアップを取得する
ここでは、ESXまたは ESXi上で動作するゲストOSイメージのバックアップ方法をご説明します。
VMwareのゲストOSイメージのバックアップには ESXまたは ESXi上に VADP (vStorage API for Data Protection) が必須となります。Essentials以上であれば VADPに対応しています。
vCenterで管理されている ESXiのバックアップは必ず vCenter経由で行うようにしてください。また、DNSでvCenter、Host含めてDNSで名前解決をできるようにしてください。
1: Cloud Controlにアクセスします。「バックアップ」>「ソース」を選択します。
2: 「コンピュータの追加」をクリックします。
3: バックアップ対象コンピュータを追加する画面が表示されます。
VMwareの場合はバックアップ対象の構成により登録するコンピュータ情報が異なります。
- vCenterで管理している場合: vCenterのFQDN名またはIPアドレスを設定
- vCenterで管理していない場合:ESXまたはESXiのFQDN名またはIPアドレスを設定
コンピュータ情報
項目名 | 内容 |
---|---|
コンピュータの説明 | コンピュータの登録名称です。一般的には役割名、ホスト名で設定されます。日本語での入力も可能です。 |
コンピュータ名 | IPアドレスもしくは、DNSで名前解決出来る場合は、FQDN名を指定します。 |
コンピュータタイプ | バックアップ対象を選択します。VMwareのバックアップの場合「VMware」を選択します。 |
VMwareコンピュータ情報
4: ESX/ESXi もしくは vCenterに接続するためのアカウントを入力します。
入力後 「認証情報をテスト」ボタンをクリックして正常に接続できることを確認します。
5: 接続テストに成功した場合は以下のように表示されます。
接続に失敗した場合は以下のように表示されます。
6: コンピュータを登録すると、データソースを追加する画面が表示されます。
バックアップ
バックアップ対象のデータソースの説明を記入します。
VMware接続
「VMware接続テスト」ボタンをクリックして疎通確認を行います。
正常に接続ができると次のようなメッセージが表示されます。
接続に失敗すると次のようなメッセージが表示されます。
フォルダの選択
バックアップするアイテム(ゲストOS)を選択します。
v6.2以降のモデルでは「アイテムの選択」は「スケジュール」タブに移動しました。
項目名 | 内容 |
---|---|
全てのアイテムを選択 | 全ゲストOSをバックアップする場合に選択します。この場合、将来的に増加するものも自動的にバックアップされます。 |
特定のアイテムを選択 | 特定のゲストOSをバックアップする場合に選択します。 |
CBT (Changed Block Tracking) の有効化
CBTを利用したい場合に有効にします。CBTを利用すると VMwareイメージバックアップを差分転送で実施できるようになるため、バックアップ時間を短縮させることが可能です。
CBTが有効になる条件(VMware仕様)
1. VMware ESX/ ESXiのホストのバージョンは、ESX/ ESXiの4.1以降でなければならいない。
2. 仮想マシンのゲストのハードウェアバージョンは、7以降である必要がある。
3. スナップショットが、仮想マシンのゲスト及び仮想マシンのゲストのストレージ上に存在していないこと。
4. 仮想ディスク(データストア)が、ローカルディスク、SAN、iSCSI、NFSであること。
※ NFSの場合、初回バックアップ時に CBT 機能であるアクティブブロック分析が正しく動作しないため、
初回時のバックアップは構成している仮想ディスクのフルサイズがバックアップされます。
2回目のバックアップでは、アクティブブロック分析が機能するため、仮想ディスク上の変更ブロック部分
のみがバックアップされます。
7: 「保存」をクリックして設定を保存します。
以上で設定は完了です。