TeraStation(簡易NAS)のバックアップを取得する
制限
- TeraStationのバックアップではエージェントバックアップが利用できません。そのため、BBSはCIFSを利用してバックアップ対象サーバの共有フォルダにアクセスし、バックアップを実施します。
- エージェントによるバックアップとは異なり、オープンファイルはスキップされバックアップされませんのでご注意ください。
- 簡易NASで利用されている Sambaバージョンが 3.x以上である必要があります。TeraStationの場合はこちらでご確認ください。その他のメーカーの場合は各メーカーにご確認ください。
シナリオ
下記の構成で共有フォルダ「share」「eigyo」「tech」のバックアップを行います。
また、ネットワーク経由でアクセス可能であれば、異なるネットワークセグメントの TeraStationのバックアップも可能です。
TerraStaionの共有フォルダ設定は以下のとおりです。
BBSは日本語共有名にも対応しています。
共通のバックアップ用アカウントを各共有フォルダに設定してください。
- Info:読み取り専用(デフォルトフォルダ)
- Share:書き込み可能/アクセス制限なし
- Eigyo:書き込み可能/アクセス制限なし
- Tech:書き込み可能/アクセス制限あり
バックアップ対象となる TerraStationの登録
1:「バックアップ」>「ソース」を選択します。
2: 「コンピュータを追加」をクリックします。
3: TeraStationのアクセスに必要な情報を追加する画面が表示されるので必要な内容を入力します。
① 登録する TeraStationの識別名を入力します。
② 登録する TeraStationのIPアドレスを入力します。
③ コンピュータタイプは Microsoft Windowsを選択します。
④ ファイル共有バックアップの有効化にチェックします。
⑤ ファイル共有アクセスに必要なアカウントを設定します。(TeraStationでアクセス制限を有効にしていない場合は空欄)
⑥ 認証情報をテストをクリックしてアクセス可能なことを確認します。
⑦ 保存をクリックします。
認証情報のテストに成功すると以下のように表示されます。
バックアップ領域の登録
バックアップ対象の TerraStationを登録すると、データソースを追加する画面が表示されます。
① データの説明を入力します。
② データタイプは「File Share – CIFS」を選択します。
③ 共有名を入力し「共有テスト」を行います。今回のシナリオでは共有名は「share」「eigyo」「tech」になります。BBSではこれらを 1つずつ登録する必要があります。
④ 共有内の全てのファイルをバックアップする場合は「全てのフォルダを選択」を選択します。共有内の特定のフォルダを選択する場合は「特定のフォルダを指定」を選択し、必要なディレクトリを指定します。
⑤ Barracuda Cloudへレプリケーションをする場合にチェックします。
⑥ Box to Boxへのレプリケーションをする場合にチェックします。
⑦ 変更保存をクリックします。
共有テストに成功する場合は下記のメッセージが表示されます。
共有テストに失敗した場合は下記のメッセージが表示されますので、成功するように設定を見直してください。
特定のフォルダを指定する場合、指定はフォルダ単位となります。
例:\\172.16.0.49\share\testをバックアップする場合、2通りの設定が可能です。
File Share情報の共有名に直接パスを記述する方法
File Share情報の共有名は shareとし、フォルダ選択で「特定のフォルダを指定」を選択して testをチェックする方法
複数のバックアップ領域の登録
登録した TeraStationが複数ファイル共有をしている場合、データソースを追加することでバックアップを取得することができます。
「データソースを追加」を選択して「バックアップ領域の登録」と同じ操作を実施します。
複数登録した内容は、「バックアップ」>「スケジュール」の該当ソース部分で確認することができます。
以上で、TeraStation(簡易NAS)のバックアップソースの追加は完了です。
スケジュールと保存ポリシーを設定してください。