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作成日:2024/08/14

SecureEdge SSLインスペクション設定

このドキュメントでは以下の構成の SecureEdgeでSSLインスペクションを実現する手順を記載します。

構成

利用機器

Barracuda 利用機器:Barracuda SecureEdge T100B

物理構成

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論理構成

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SSLインスペクションとは

...

CA証明書セット(CA証明書+秘密鍵)SecureEdgeは PKCS12 フォーマットのみ対応

クライアントにインストールする証明書:

CA証明書CA証明書でサインした証明書

クライアント側では CA 証明書が OpenSSLなどで作成された、公的認証局の証明書出ない場合、ブラウザでCA証明書を信頼しないため、SSLインスペクション経由で SSLサイトにアクセスすると次のような警告メッセージが表示 されます。

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詳細の情報を確認すると、自身(この場合、Barracuda)で発行した証明書になっていることがわかります。

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詳細をクリックして、「危険を承知で続行」を選択すると SSLサイトにアクセスすると次のような警告メッセージが表示されます。詳細をクリックして、「危険を承知で続行」を選択すると Web サイトにアクセスができます。ただし、上記の例のように

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ただし、上記のように HSTS(Hypertext Strict Transport Security) 設定をしている Web サイトにアクセスした場合は「危険を承知で続行」のボタンは表示されず Web サイトにアクセスすることはできません。HSTS とはサイト運営者がブラウザに対して、SSL で保護された HTTPS でアクセスするように通知する機能です。SSL ストリップ攻撃と呼ばれる中間者攻撃などを阻止するための機能です。

詳細の情報を確認すると、自身(この場合、Barracuda)で発行した証明書になっていることがわかります。

...

このような警告をブラウザで表示せずに Webサイトへアクセスするには、2 つの方法があります。

  1. パブリックな証明書発行期間から入手した CA 証明書を SecureEdge

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  1. にインストールをする。(ただし、この方法はコストがかかります。)

  2. 各クライアントに手作りの CA 証明書を「信頼されたルート証明機関」 として格納する。

設定手順

SSLインスペクション用の証明書を作成します。

...

参照先:https://nodejs.keicode.com/nodejs/openssl-create-ca.php

秘密鍵とルートCA証明書の作成

ここで作成した ca.key.pem や ca.key.pem が、 ルートCAの秘密鍵とルートCA証明書です。

1: Cドライブ直下に CAというフォルダを作成し、そこで作成作業を実施しています。

コード ブロック
cd /d C:\CA

2: 秘密鍵を作成します。

コード ブロック
openssl genrsa -aes256 -out root\private\ca.key.pem 4096

3: 証明書を作成します。

コード ブロック
openssl req -config root\openssl.cfg -key root\private\ca.key.pem -new -x509 -days 9999 -sha256 -extensions v3_ca -out root\certs\ca.cert.pem

4: SecureEdgeが読み込める PKCS12形式で CA局の証明書と秘密鍵をエクスポートします。

コード ブロック
c:\CA>openssl pkcs12 -export -out barracuda_local_ca.pfx -inkey root\private\ca.key.pem -in root\certs\ca.cert.pem

...



Enter Export Password:

...



Verifying - Enter Export Password:

クライアントに CA 証明書をインポート

1: ファイル名を指定して実行に「certlm.msc」と入力して、証明書ストアを開きます。

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2:「信頼されたルート証明機関」下の「証明書」を右クリックして「すべてのタスク」→「インポート」を選択します。証明書のインポートウィザードが開始します。「次へ」をクリックします。

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3: 先ほどダウンロードした CA証明書を選択して「次へ」をクリックします。

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  • 「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択し、証明書ストアを「信頼されたルート証明機関」にして、「次へ」をクリックします。

  • 「完了」をクリックして、証明書のインポートは終了です。

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4: HTTPSのサイトに再度アクセスする

今度は特に警告なく結果が表示されました。正しく証明書がインポートされていることがわかります。

...

証明書情報を表示すると、先ほどと同様 Barracudaの証明書であることがわかります。

SecureEdgeでは SSLインスペクションをしないアプリケーションなども設定可能です。以上で SSLインスペクションの設定は完了です。SSLインスペクションをしないアプリケーションを例外として設定することも設定可能です。