Exchange DAG構成時のパッシブメールボックスデータベースのバックアップを行うには
DAG構成は、Exchange Server 2010、2013のHA機能の1つです。
DAG構成で使用するメールボックスデータベースをメールボックスデータベースコピーといいます。レプリケーション元のメールボックスデータベースコピーをアクティブメールボックスデータベースコピー、レプリケーション先のメールボックスデータベースコピーをパッシブメールボックスデータベースコピーといいます。DAG構成では、複数のExchangeデータベースをグループ化し、そのグループ内でメールボックスデータベースをバックアップすることが出来ます。アクティブメールボックスデータベースコピーに障害が発生した場合、パッシブメールボックスデータベースコピーのデータを使用してサービスを継続することが出来ます。
今回はこのパッシブデータベースのバックアップを行う方法を記載します。
パッシブメールボックスデータベースのバックアップを行うには次のステップ1とステップ2の両方を完了させる必要があります。
ステップ1:バックアップエージェントの編集
Hyper-Vサーバで、「スタート」> 「ファイル名を指定して実行」で services.mscと入力します。
「Barracuda Backup Agent」の上で右クリックし、「停止」をクリックしてサービスを停止します。
メモ帳で「bbconfig.ini」ファイルを開きます。 ファイルは C:\Program Files\Barracuda\Barracuda Backup Agent\config\bbconfig.iniにあります。
ファイルの最後に次の行を追加します。enableReplicationService=true
ファイルを保存して閉じます。
「Barracuda Backup Agent」の上で右クリックし、「開始」をクリックしてサービスを再開します。
ステップ2:データソースの編集
1.
「バックアップ」>「ソース 」に移動し、設定変更を行う Exchange Serverのデータソースを探します。
Exchange Serverの右にある「編集」をクリックします。
2.
「データソースの編集」ページの 「アイテムの選択」セクションで、 「特定のアイテムを選択」をクリックします。
Microsoft Exchange Replicationの項目が表示されます。 パッシブデータベースをバックアップするためにチェックします。
3.
「保存」をクリックします。 Exchange Serverのパッシブデータベースはデータソースとして追加されます。
これをパッシブデータベースをバックアップする全てのサーバで実施します。