P2V

P2V

このドキュメントは以下の環境で有効です。

  • BBSファームウェア v6.6以降
  • VMware ESX/ESXiホストもしくは vCenter 7.0以上、vSphere 7.0以上
  • Microsoft Hyper-V 2016、20192と 2022

P2Vする物理サーバは BBS v6.6以降のファームでバックアップを完了しておく必要があります。

手順例では WMwareへの P2Vをご紹介します。

新しいVMwareの仮想マシン(以後、VM)上に、データ、設定、アプリケーション、および OSを含む、完全なMicrosoft Windowsシステムを復元することができます 

 VMに P2Vを実行する前にビルドしておく必要があります。


必要条件


P2Vを行なう物理サーバは次のいずれかのOSである必要があります。 

  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022
  • Windows Server 2025
  • Windows 10
  • Windows 11

さらに、次を条件を満たす必要があります:

  • VMゲストマシン
  • デフォルトのMicrosoft Windowsドライバ
  • BBSのファームウェア v6.6以上 
  • ベアメタルライブCD v6.6以上(BBSのファームと同じバージョン)  
  • システムの管理者権限


Step1:システムを起動する際のオプション


まず、P2V対象の物理マシンで使用されるブートオプションを知っている必要があります。これらのオプションに基づいて、仮想マシンを構成します。

 

  • BIOS
  • 拡張ファームウェアインターフェイス(EFI)

 

BIOSとEFIの両方をサポートしている場合はVMwareの仮想マシンを設定する際に、仮想マシンのプロパティで「オプション」タブからデフォルトを変更することができます。


Step2:ベアメタルライブCDの作成


 ベアメタルライブCDの作成は以下のURLを参照ください。

ベアメタルリストア

作成したISOイメージは Hyper-V , VMwareのゲストOSを起動するタイミングで読み込みますので、ゲストが読み込める環境にアップロードしておいてください。

 

Step3:仮想マシンを構築


 1: P2Vする物理マシンと、同じシステムアーキテクチャと構成で仮想マシンを構築します。例:物理マシンとCPU数、RAM容量、ストレージ容量合わせてVMを作成します。

2: ベアメタルISOを使用して新しいVMを起動します。

3: 画面上の警告を読み、「Next」をクリックします。

4: ネットワーク構成を設定します。

デフォルトは DHCPにチェックされており、DHCPサーバのある環境であればIPアドレスを取得しています。

DHCPのチェックを外せば固定でIPを割り振ることが出来ます。「Next」をクリックして先に進みます。

5: BBSからのリストア操作の待機状態になりますので、IP Addressをメモして、BBSの操作画面に移ります。


Step4:P2Vを実行


1: BBSのクラウドコントロールにログインし、「リストア」>「リストアブラウザ」に移動し、復元するシステムをクリックします。

2: Backup Agentと表示されている状態で、「リストア」をクリックします。

3: STEP3-5で表示されたIPアドレスをテキストボックスに入力し、「Destination is a VMware or Hyper-V guest」にチェックを入れて、「リストアの開始」をクリックします。

4: 「OK」をクリックして、VMの画面に一度戻ります。


Step5:ボリュームのステップ

1: VM上で、リストアするボリュームを選択します。

ブートボリュームとシステムボリュームベアメタルリストアをするために必要なボリュームのため、解除することはできません。「Next」をクリックします。

2: 確認が表示されますので、「Yes」をクリックして進みます。

3: 必要ディスク構成が表示されますので、「Yes」をクリックして進みます。

4: P2Vが開始します。

5: 復元が完了すると、 確認のダイアログボックスが表示されます。「OK」をクリックします。

6: 「Next」をクリックします。

7:VMにアタッチしているベアメタル復旧CDのイメージをデタッチしてから、「Restert System Now」をクリックして再起動します。

8: 突然電源が切れた時と同じ状態で起動してくるので、「Windowsを通常通り起動」を選択して起動します。


Microsoft Exchangeの DB、Microsoft SQLの DB、Hyper-VのゲストOSは復元されておりませんので、P2V後に別途リストアを行ってください。


これで P2Vは完了です。