P2V
このドキュメントは以下の環境で有効です。
- BBSファームウェア v6.1以降
- VMware ESX/ESXiホストもしくは vCenter 4.0以上、vSphere 4.0以上
- Microsoft Hyper-V 2008、2008R2と 2012 R2
P2Vする物理サーバは BBS v6.1以降のファームでバックアップを完了しておく必要があります。
手順例では WMwareへの P2Vをご紹介します。
新しいVMwareの仮想マシン(以後、VM)上に、データ、設定、アプリケーション、および OSを含む、完全なMicrosoft Windowsシステムを復元することができます。
VMに P2Vを実行する前にビルドしておく必要があります。
必要条件
P2Vを行なう物理サーバは次のいずれかのOSである必要があります。
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 R2
- Windows 2008のサーバー
- Windows Small Business Server 2011
- Windows Small Business Server 2008
- Windows Vista
- Windows 7
- Windows 8
- Windows 10
さらに、次を条件を満たす必要があります:
- VMゲストマシン
- デフォルトのMicrosoft Windowsドライバ
- BBSのファームウェア v6.1以上
- ベアメタルライブCD v6.1以上(BBSのファームと同じバージョン)
- システムの管理者権限
Step1:システムを起動する際のオプション
まず、P2V対象の物理マシンで使用されるブートオプションを知っている必要があります。これらのオプションに基づいて、仮想マシンを構成します。
- BIOS
- 拡張ファームウェアインターフェイス(EFI)
BIOSとEFIの両方をサポートしている場合はVMwareの仮想マシンを設定する際に、仮想マシンのプロパティで「オプション」タブからデフォルトを変更することができます。
Step2:ベアメタルライブCDのISOイメージをダウンロード
ベアメタルライブCDをダウンロードするには、次の手順を実行します。
P2VするOSの正しいビットバージョンを選択します。 たとえば、64ビットのオペレーティングシステムを復元する場合は、ベアメタルライブCD 6.1(64ビット)をダウンロードしてください。
BBSのクラウドコントロールにアクセスし、「システム」>「ソフトウェアダウンロード」にアクセスして、ローカルにベアメタルライブISOファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたISOイメージは VMwareのゲストOSを起動するタイミングで読み込みますので、データストアにアップロードしておいてください。
Step3:仮想マシンを構築
1: P2Vする物理マシンと、同じシステムアーキテクチャと構成で仮想マシンを構築します。例:物理マシンとCPU数、RAM容量、ストレージ容量合わせてVMを作成します。
2: ベアメタルISOを使用して新しいVMを起動します。
3: 画面上の警告を読み、「Next」をクリックします。
4: ネットワーク構成を設定します。
デフォルトは DHCPにチェックされており、DHCPサーバのある環境であればIPアドレスを取得しています。
DHCPのチェックを外せば固定でIPを割り振ることが出来ます。「Next」をクリックして先に進みます。
5: BBSからのリストア操作の待機状態になりますので、IP Addressをメモして、BBSの操作画面に移ります。
Step4:P2Vを実行
1: BBSのクラウドコントロールにログインし、「リストア」>「リストアブラウザ」に移動し、復元するシステムをクリックします。
2: Backup Agentと表示されている状態で、「リストア」をクリックします。
3: STEP3でメモしたIPアドレスをテキストボックスに入力し、「Destination is a VMware or Hyper-V guest」にチェックを入れて、「リストアの開始」をクリックします。
4: 「OK」をクリックして、VMの画面に一度戻ります。
Step5:ボリュームのステップ
1: VM上で、リストアするボリュームを選択します。
ブートボリュームとシステムボリューム はベアメタルリストアをするために必要なボリュームのため、解除することはできません。「Next」をクリックします。
2: 確認が表示されますので、「Yes」をクリックして進みます。
3: 必要ディスク構成が表示されますので、「Yes」をクリックして進みます。
4: P2Vが開始します。
5: 復元が完了すると、 確認のダイアログボックスが表示されます。「OK」をクリックします。
6: 「Next」をクリックします。
7:VMにアタッチしているベアメタル復旧CDのイメージをデタッチしてから、「Restert System Now」をクリックして再起動します。
8: 突然電源が切れた時と同じ状態で起動してくるので、「Windowsを通常通り起動」を選択して起動します。
Microsoft Exchangeの DB、Microsoft SQLの DB、Hyper-VのゲストOSは復元されておりませんので、P2V後に別途リストアを行ってください。
これで P2Vは完了です。